2025年6月7日、アーティストのDiaa君と一緒に、パレスチナ・ガザとオンラインでつながり、いつものように「ぼくたちのヒーローを描こう!」というキャラクターメイキングのワークショップを開催しました。
写真だけを見ると、まるで普通のきれいな部屋。けれど、思っていた以上に、子どもたちや参加者の笑顔があふれて、驚かされました。
「自分が思い描いていた“ガザ”」と違いすぎて、少し混乱するくらいです。




しかし、Diaa君や写真に写っている子どもたちは間違いなく、今も空爆に怯えるガザにいます。
2024年6月2日にNHKで放送されたドキュメンタリー『My Sweet Home, Gaza』では、親友を亡くした苦悩をDiaa君自身が語っています。

半年前、そんなDiaa君から「戦火の続くガザとオンラインでつなぎ、アートのワークショップを一緒にできないか」と打診がありました。しかし、私が教えるのは無料でOKだけど、画材や場所代、インターネットなど、諸々お金がかかるとDiaa君は言い放ちます。

活動には先立つ資金が必要なのです。それを、私が準備するの!?正直、そう思いました。
そこで、SocialCompassとして『国際協力とアート・デザイン展』を開催し、Diaa君と私が共同で制作したアート作品を販売して、費用を集めることにしたのです。
そして、その結果、AIを活用して制作したアート作品のプリント6点を販売し、日本円で158,400円(約1,100米ドル)を集めることができました。
これは寄付ではなく、アート販売です。
まだこちらから、Diaa君の作品も購入できます!!

もしかすると、同情で寄付してくださる方もいたかもしれません。
また、私が責任をもってクラウドファンディングを立ち上げていれば、もっと早く資金を集められたかもしれません。
しかし、2023年10月にDiaa君と知り合ってから、今日まで、何度もメッセージをやりとりしながら、アートの可能性を探ってきました。最初は、Diaa君の作品を購入するところから始まりました!
少し個人的な思想になりますが、「寄付」という仕組みには、どうしても経済的な不平等がついて回るように感じています。
正直なところ、Diaa君のアート作品が“市場的に”価値あるものなのか、私にも分かりません。
美大を出た私ですら、「アートって何なんだろう?」と今でも思うことがあります。

それでも今回、Diaa君と私の思い、そして「ガザとつながってワークショップを行いたい」という願いに共感してくださった6名の方が、作品を“買って”くださいました。
今回のワークショップは、誰からかの支援ではなく、当事者であるDiaa君が集めたお金で開催した活動です。
戦火の中にあっても、ガザから経済活動が可能かもしれないという希望。そしてこれこそが、本当の意味での国際協力ではないかと感じています。




協力とは、哀れみや同情だけでなく、「対等な立場」で向き合うこと。私は、カンボジアで13年暮らしてきた経験から、そうした“本当の協力のかたち”を模索していきたいです。
バカっぽいかもしれないけれど、私は本気で、アートこそが世界平和をつくる力になると信じています。
今までDiaa君との活動まとめ(note)
https://note.com/socialcompass/m/mfaaa2a8e9ccc
Diaa君の作品まだ買えます!!今後もまたやりたいので、買ってください!
https://scompass.base.shop/