SocialCompassの8月は、アニメーション・キャラバン。カンボジア、ミャンマー、ラオスの巡業回りをしてきた。
この三ヶ国は、シンガポールやタイ、ベトナムなどと比べると、まだまだ後進国です。アニメーションスクールなどもない。まだデジタル教育のチャンスが豊富にある国ではない分、しかしながら日本のコンテンツに染まり切っておらず、参加者のモチベーションも高い。新しいことに挑戦することは、誰だって楽しいはずだ。
今回のそれぞれのワークショップは開催母体は別々。
カンボジア・プノンペンでは、TBSとTVK(カンボジア国営放送)の共催のDigiCon6Asiaで、カンボジア情報省内で開催。
ミャンマー・ヤンゴンはトヨタ財団の助成にて、NewZeroArtSchoolとJapanCultureHouseの二箇所で開催。
ラオス・ヴィエンチャンは国際交流基金の招待の二年目で、ラオス美術大学(NIFA)にて開催。(10月にもラオス大学で開催予定)
カンボジア人クリエーター・JessyAnも三ヶ国とも、アシスタントとして同行。
SocialCompassメンバーのカンボジア人アートディレクター・Jessy Anも三ヶ国とも、アシスタントとして随行した。カンボジア人が、ラオス・ミャンマーでも、アニメーションを教えるという構図は新鮮だ!ASEANの方々は、アメリカや日本は憧れてのくにっで行って見たい国だが、隣国の国々にはあまり興味はない。まだバンコクやシンガポールは大都市なので意識はしているが、カンボジアから見てラオスなんかは話題にも上がらないのだ。
かく言うJessyも、最初ラオスやミャンマーという国々に、さして興味はなさそうだった。しかし、実際に行って見るとやはり同じ東南アジア同士、話が盛り上がり、仲良くなっていく。
ラオス最終日の夜に入ったレストランで、クメール語を話すラオス人と出会った。ラオスでは日本語通訳を介してラオス人とカンボジア人が話すという不思議な状態だったので、フラストレーションが溜まっていたのかJessyもクメール語で盛り上がる。
話を聞くと、フランスに留学した際にカンボジア人の友人たちと連んでいて、クメール語が話せる様になったらしい。
確かに私も英国在住時代、台湾人や韓国人と仲良くなった。残念ながら、韓国語や台湾語は話せるようにはならなかったのだが、西洋というアジアとはまた違った文化圏の中では、同じアジアの仲間には親近感を感じたものだ。
カンボジア・ミャンマー・ラオス。まだ『発展途上国』とも呼ばれてしまうこの3カ国。この若い3カ国が協力して何かをしだしたら、それはそれでまた面白くなりそうだ。