2017年3月24・25日、プノンペンにてコンテンポラリーダンス「RE/PLAY Dance Edit」の公演が行われました!
今回、Social Compassは映像制作と通訳においてご協力をさせていただきました。
「RE/PLAY Dance Edit」は、演出家の多田淳之介さん率いる東京デスロックが2011年に発表した作品『再/生』を基に誕生した企画。演劇作品では、「繰り返せないこと」「断絶」などをテーマに、反復する体を通じて再生に向かおうとする人が描かれ、俳優はお互いに干渉することなく執拗に動き続けます。他方、「RE/PLAY Dance Edit」ではダンサーの身体に着目し「踊る/踊らない」という選択を通じて、混沌とした世界を表出し、「生」や「時」を表現する作品となっています。公演は、これまでに京都、横浜、シンガポールで実施 (Official Site)。
カンボジアでは、NPO法人Offsite Dance Project(日本)と、Amrita Performing Arts(カンボジア)の協働のもと、日本人ダンサー3人とカンボジア人ダンサー5人の計8人でクリエーションが行われました!
クリエーション開始後、まず多田さんがダンサーへ課した課題は「踊らない」こと。
「ポーズ(Pose/Pause)」「倒れる(down)」「起き上がる(Up)」をベースに、自分たちの身体から出てくる自由なポーズをひたすら繰り返していく作業。決して踊らない。
型やルールがある伝統舞踊や社交ダンス、ジャズダンスなどに対して、コンテンポラリーダンスは感情をそのまま自由に表現できる点がおもしろく、8人が同じ動きになることはなく練習が続きました。こうして、「踊らない」ことと「踊る」ことの対比が生まれ、そこに日本やカンボジア特有のダンスが加わって、よりおもしろさも倍増。
今回参加したカンボジア人ダンサーは全員伝統舞踊の出身で、アプサラダンスや舞踊ルカオンの踊り手であり、コンテンポラリーダンサーとしても活躍しているダンサーさん。しかし、全く同じ振り付けを繰り返すことで身体の変化や時の流れを表現したり、即興で振り付けを考えるという作業は初めての体験だったようで、練習ではなかなか意図が伝わらず苦戦。。。公演前日にようやく完成しました。
公演時間は90分。長いようで、あっという間の90分でした。
公演中、ダンサーさんはサドンデスで「踊る/踊らない」を繰り返し、最後には疲弊しきって公演は終了。無事に終わって本当によかった!
今回のダンス公演を通じて、ダンスは身体の美しさや感情の表現だけでなく、生や時間、社会、思想を表現できる可能性と幅広さがあるのだと感じることができました。ダンスは奥深い。。
今後「RE/PLAY Dance Edit」はフィリピン、韓国、日本でも開催予定です。引き続きフォローしていきたいと思います!
コメントを残す